人類は、永きに渡って「からだ(body)」「こころ(mind)」「魂・精神(soul,spirituarity)」を渾然一体のものとみなしてきましたが、近代科学の発展に伴い、それらは分離され、独立の分野としてそれぞれに展開されてきました。分離されたことにより専門性が高まり、科学は進歩し、その恩恵を私たちは受けています。その反面、本来、不可分である有機体としての一体性は、軽視され、あるいは無視されてしまいました。その弊害は、現代社会においては顕著となっています。そのような背景を顧みて、いまや、ホリスティック(全体的)、インテグラル(統合的)な方向性は、ひとつの大きな潮流となっています。

BIP(バイオ・インテグラル・サイコセラピー)は、人間の生命(バイオ)に、統合的(インテグラル)にアプローチする心理療法(サイコセラピー)であり、生命統合を指向する心理療法、あるいは身体心理療法(ボディサイコセラピー)です。近代科学が切り拓いてきた分析的観点と同時に不可分一体性にも定位する統合的な観点に立脚し、人間の健康と成長に寄与すべく活動しています。
活動内容は、以下の通りです。

①BIP(バイオ・インテグラル・サイコセラピー)の専門家養成のためのトレーニング・コース
②トレーニング・コースのための体験コース(プレ・トレーニング・コース)
③多くの方々の健康と成長に貢献するための公開ワークショップ
④参考文献、未公開論文の翻訳紹介等学術的な情報提供 その他、他関連情報の提供
⑤その他、他関連情報の提供
バイオエネルギー研究センター時代(1981年5月〜1992年12月)

1981年5月に、バイオエネルギー研究センターが設立されました。設立後、1992年12月までの約10年間に、エバ・ライヒ(ライヒの娘)、デイビッド・ボアデラ、トニー・クリスプ、ヘレン・デイビス、ウィル・デイビス、ルーベンス・キグネルなど、海外から招聘したセラピストが全国各地で、100回以上のワークショップ、公開レクチャー、セミナーを開催し、それとともに「バイオエネルギー・ジャーナル」を定期的に発刊するという、身体心理療法(ボディサイコセラピー)が日本に根づくための活動を行いました。この時期は、東京大学医学部教授、同付属病院心療内科科長、日本心身医学会常任理事、国際心身医学会副会長などを歴任された故石川中氏、東京大学医学部心療内科でサイバネーション療法の研究をされていた、ホライズン・心理・教育センター主宰の故野田雄三氏に協力を戴いていた時期でもあります。

バイオシンセシス研究センター時代(1993年1月〜2006年6月)

バイオエネルギー研究センター時代に基礎を固めたおかげで、センターにも変化が訪れました。日本でもセラピスト養成コースを行う時期が到来したのです。セラピスト養成コースを始めるにあたり、何度も来日をしていたデイビッド・ボアデラが「バイオシンセシス」を創設したこともあり、センターの名称を「バイオシンセシス研究センター」に変更し、バイオシンセシスの5年間のセラピスト養成コースを開始しました。ルーベンス・キグネル、リアニ・ズィンク、エスター・フランクル、アンドレアス・ヴェーホーブスキー、ジェローム・リス、モーリッツィオ・スチューピジアなど、バイオシンセシスの国際トレーナーが年3回来日し、1期から5期までのトレーニングと公開ワークショップを行いました。

BIPS時代(2006年7月〜現在)


身体心理療法(ボディサイコセラピー)の領域でも、進化していくなかで分化し、さまざまな学派が誕生しました。それぞれの学派は素晴らしいものではありますが、それらの学派の共通点と他と異なる特徴を明瞭にしながらも統合することが、時代に求められているものだと感じ、BIPSという新たな組織を作りました。組織としても「統合」を大事にし、1人の代表という形ではなく4人のディレクターによる協議制で物事を決めることにしました。BIPSは、ヨーロッパ・ボディサイコセラピー協会(EABP)の厳しい審査を通り、日本で初めてEABPの認可を受けたスクールとして、2006年10月より第1期性のセラピスト養成コースを始め、現在に至っています。